紙の同人誌を作るときのスタンス
今年も無事、同人誌発行&販売にこぎつけましたー。(パチパチパチパチ)
告知ツイートとぅぎゃったし、PVもupしたし、それをツイッターに流すボットも設定したし、やるこたやった。気がする。というか、あと何すればいいか思いつかない。感想ツイートをRTはした。
とはいえ、「バンバン売れてくれ!!」とかはあんまり思ってないです。
・そもそも委託先には10部強しか預けてない。
・委託先での売上は、一部端数は貰うけど、あとは寄付する。
・というわけで、ぶっちゃけ、ほぼ全額赤字です。
上記がその主な理由なんですが、じゃあなんで手出しが発生する紙の同人誌なんか作るのさ、という話をしようと思います。
一つの大きな理由が、製本された自分の作品集を持ちたい。これです。
パブーなんかで電子書籍作れます、というか作ってます。販売もできます。オンライン上に自作品をまとめて読める場所もあります(そもそも作品ブログにupしているのが普段の活動です)。
でも、「紙の本」が欲しい。
「紙の本」で読みたい。
そんなことを思うわけです。
電子書籍/紙の本、なんていってると荒れるかもしれませんが、「私の場合は」と但し書きをして、もうこれはフェチズムなんじゃないかと。電子書籍端末も持っていますし、実際「便利だなー」と思っていますが、愛でるには紙の本がいい。
で、Yahoo!知恵袋なんかを覗くと「まずはコピー誌から始めてはどうか(べきだ)」なんてのをよく目にするんですが、私は 製 本 さ れ た も の が 欲 し い の で す 。と感じます。いーじゃん、同人誌作成なんか趣味なんだから。自分が作りたいものを作りたいように作るのが楽しいんじゃん、みたいな。
コピー誌を否定するつもりではありません。ただ、私、かなり不器用&飽きっぽいというのがありまして、自分でステープラー留めなりなんなりの手作業をして「本らしいもの」を作り上げる自信がありません。
あーんど。
これも性癖みたいなものですが、「工業製品」というものにトキメくのです、私。
あと、自分で特殊紙仕入れてーとか、逆にそっちの方がお金かかりそうな感じします。自分の好みのもの作ろうとしたら。見積もりとってないけど。
で、二つめの大きな理由。「ごっこ遊びがしたい」。
印刷所に依頼するので締切ってのがあります。
締切に追われる作家ごっこ!
締切に追われる編集ごっこ!
やってみてわかったんですが、超楽しいです。
実際のところ、イベント合わせじゃないので締切なんてのは自分の匙加減でどうにでもなるんですがね、でもごっこ遊び楽しいです。
残りは小さな理由になるんですが、
・売れる=お金を出してまで私の文章を読みたいと思ってくれる人がいる。
・売上履歴をチェックして、一喜一憂するのが楽しい。
・売れたお金を寄付することで、社会に役に立ってるような気分になる。
あたりかな。
最後のは、正直、印刷にかかるお金をまるっと寄付した方が金額大きいです。
でもさ、寄付って続けられる形でやった方がよくない? 負担大きすぎないほうがよくない? みたいなことをちょっと考えてて、で、寄付先は東日本大震災関連で活動している団体なんですが、震災当時すごくすごくお金に困ってたんですよ、私。だから、世間が「寄付しよう!」ってなってるときにめっちゃ少ないお金しか寄付できなくて、ああ、私って役に立たないんだな。なんて考えに至って落ち込んだりなんかもしたんです。
んで、思いついたのね。
本作るのは趣味。出来上がったものが手元に数冊あればいい。
見つけた中で良かった印刷所の最低ロットは20冊。
手元に残したい分だけとって、残りは売って、それを寄付に回せばいいんじゃね?
と、こういうわけです。自分を正当化してますよ、気をつけてくださいね。
そんなこんなで同人誌を数回発行しているわけなんですが、上記のような嬉しい楽しいや、副産物的な嬉しい楽しいもあったりなんかしつつやってますw
(念のため書いておきますが、私のジャンルは創作文芸です)