うそつき手帳

 私は嘘詠いを自称しているのだが、知っている人はきっとごく僅かだろう。

 いつでも見れる状態で書いているのは架空ストアのプロフィールくらいだし。

 

 まあそんな感じで、あまり知られてないまま嘘ばっかりついてるつもりなんですけれど、そういう風になってしまったのは「あんまり本気に取られても困る」というのがあります。本音ばっかり言ってるように思われるのも、やだ。

 予防線ですよね。うん。

 ただ、あんまり機能してないけれども。

 

 基本的には、ものすっごい面倒くさがりです。

 説明したりとか、気力があればやってもいいかなーと思わんでもないけれど、やっぱり「面倒くさい」。議論等も同じ。

 言いっぱなしで楽なんですよ。嘘だとか口からでまかせとかにしておくと。

 大人としてダメな人であることはわかってますよ、うん。

 

 だから、あんまり本気になって話を振られても困るし、対応しないのもなんか気持ちがもやもやするし。

 で、話してわかる、ならまだ対応する気にならないこともないのですが、ちょっとしたことに触れてくる人って「自分が正義」でそれに合わないことはどんな屁理屈使ってでもこちらを排除しようとしてくるわけです。実体験に基づく。

 そんなん、超面倒くさいです。いま「ちょう」って変換したら「腸」ってでた……このまえ丸腸とか書きまくってたからだな……肉くいてえ。

 

 最初から議論しない方向に持っていくのと、最初から方向決めてそれ以外を排除するやり方と、どっちがまともかっていったらどっちもどっちなんですけど、私は前者です。で、それの私なりの手法が「嘘ついてまーす、てへぺろ☆」なんですよね。ごめん、てへぺろは可愛くなかった。

 

 思い出話になるんですが、中学生のころ、真面目にいろいろやってたらバカにされたんですよ。

「プークスクスあいつ真面目に勉強してるよ」

「あいつ部活真剣にやってるよpgr」

 とかね。

 結果としては、バカにしてたやつらはそれなりの進路にしか進めなかったわけなんですが、それで気が済んだかというとそうでもなくて。

 つらいだとか、いやだとか、そのあとでどうなろうと「その時点で苦しい」ことが何よりも負担なわけで、私にとって「真面目にしてるとバカにされる」っていうのは原体験として刻まれてます。

 

 いいかげん成長しなよ、って言われたらそうかもなあとは思うんですが、実際問題それを直接言ってくれる人は今までいなかったし、もう私もいい歳だし、もう変われないかもなあ、なんてぼんやり考えています。

 

 嘘ですって言いながら本音を混ぜるのが楽だし、本音を言って嘘だよーってごまかすのが楽です。

 本音を言わないわけでもないところがややこしいというか、周りから面倒だろうなーなんてことは、一応、思っています。

 ただ、それで困る実感がないので、私はいつまでも嘘をつき続けるんだろうな、と思います。