理系っぽくない私が理系進学した話
とはいえ、大学は中退してます。
ネットの海を泳いでいたら面白い記事を読んだので、混ぜて混ぜてー的に自分語り。
http://gihyo.jp/science/serial/01/sister
「理系なおねえさんはアリですか?」
そもそも、小学校の頃から理科が好きでしたのよ。理科の実験が。
なんだろうな、教科書も含め「本」ってものが好きだったんだけど、本の絵とか文とかで示されてることが、実験で「目に見える」「再現できる」っていうのが面白かった。
あと、理科のテストで、クラスで一人だけ100点取ったりしてて、言ってしまえば天狗だったw
我が家は「勉強」になりそうなことだったらわりとお金を気にせず体験させてくれて、学研の「学習」と「科学」、両方取ってくれたり(学習は途中でやめたけど)、市の科学館に連れて行ってくれたり、旅行先では動物園や水族館やサファリパークのどれかに行くのが恒例だったの。今思うと贅沢だなあって。
あと、テレビの「わくわく動物ランド」大好きだったし、ムツゴロウさんになりたいって思ってた時期がある。ムツゴロウさん「自体」になりたいと思ってたよくわからない思考回路だったりするんだけどさ。
で、そんな家だったんだけど、母親はしょっちゅう「自分の食い扶持は稼げるようになりなさい」と言っていたんだ。だから、小学生のうちから「将来何になる? 何になれば稼げる?」ってのを考えていたような記憶がある。
あんまり頭良くないなりに考えていたのは、「手に職をつけなきゃ」って事だった。何かの専門家になれば食べていけるのかなあってくらいの意味で。
そんな基礎がありつつ、中学、高校と進学するうちに科目別成績がひどいことになってしまったのだよ……。
つまり、理科はめっちゃできるけど、数学人並み、社会底辺。国語も成績良かった(特に古典)。英語は並。
むしろ文系進学が怪しい感じに。理系進学して何らかの資格(教職とか)を手にしようと思った。
小学校、中学校の頃に読んだ……何だったかなあ、親から買ってもらった雑誌(=勉強とかに関するもの)で、鳥取大学が鳥取砂丘を緑化しているとか、クローンがーとか、そういうのの記事を超楽しんで読んでて、そのインパクトみたいなもので、高校入ったときの志望学部は国公立の農学部でした。
で、高1のときにその志望大学のオープンキャンパス行ったんだけどさ、農学部って虫と遭遇するのね、と気付いた。
小学校低学年の頃は虫取り網持って走り回ってたコドモでしたが、中学生になる前に虫が大の苦手になっておってな。
なので、そうだ、理学部行こう、と。バイオテクノロジーに興味があって、それ、理学部ならできるかなーって。
ちょうどその頃からかな、日経サイエンスを買うようになって、研究っておもしろそうだなーって思った。
まあそんなこんなで国公立の大学は軒並み落ちまして、自分の評価としても周りの評価としても、浪人したらランクが下がるだろうとの予測で私学の理学部へ。
大学、面白かったですよ。
1年次から実験させてもらえたし(基礎)、総合大学だったから興味を引かれる講義もいろいろあったし。
バイテクやりたいなー、辺りのぼんやりした気持ちから生命倫理(哲学)とか取ったりしたし。教職課程取ってたから必須だったんだけど憲法の講義も面白かったし。
まあ、いろいろ(病気きっかけ)で学校に行けなくなって中退しちゃったんだけどさ。
で、リンクの記事を読んでて、
「ああ、私、学研の科学の記事書く人になりたいって思ってた時期があったなー」
と思い出したんよ。
思い出したんよって言うか、今もちょっとだけ思ってる。サイエンスライターっていう職業を意識したのは、大学を離れてからだった。ああ! それやりたかった! って意識したのは、病気がちょっと落ち着いて、体力も回復して、趣味として創作カキモノをするようになってからだった。
今からなれるかって言ったら、まずムリでしょ。
高卒の科学布教者とか、私が聞いても笑う。でも、科学記事読むのは好き。日経サイエンスも気になる特集のときは買って読んでる。
リンク先読んで、「へー、理系女子ってそんなイメージなんだ」と、ちょっとびっくりした。女子高に通ってたけど、どちらかといえば「男女平等原理主義」の下で箱入り栽培されてたから、「女で理系は変」って言うのがしっくり来なかった。よく思い出してみれば、確かに高校時代は文系進学の方が明らかに大人数だった。理学部進学したら男子の方が多かったなあ。
というか、男女平等原理主義が自分に深く刷り込まれてて、あんまり良くないな、とか思った。
おしまい。